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Posted by チェスト at

2023年01月30日

運を用いる?

運用する女性


以前、感動を「感じて動く」という意味で使ったと書きました。URLは以下のとおりです。
http://schole.chesuto.jp/e1376998.html

さきほど、ふと思い出したのは、高校生の時に受けた国語の授業で、担当教諭が盲導犬という言葉は、中国の人には通じないと言われていたことです。多くの言語は、主語の後に動詞が続き、動詞の後に目的語がくるので、盲導犬と書くと、「目が見えない人が犬を導く」か「目が見えない人が導く犬」という意味に取られるとのことでした。そのため、正確(?)には、導盲犬(ドウモウケン)と表現しないといけないと言われました。まあ、多くの言語には、倒置法が認められているので、そこまで考えなくてもいいのでは?というのが当時感じたことでした。

このブログでも紹介しました、山崎元先生の著書「ファンド・マネジメント」の序章には、「運用とは、運を用いると書きます」という表現があります。資産運用に関しては、一部の例外を除くと、まさにこれが当てはまるかと思われます。多くの場合、結果は確率論的であり、継続的に勝ち続けるのは可能であっても、かなりのレアケースであります。金融マンの商品説明や、投資信託のパンフレットなどに「プロがやる運用」のような表現を見かけることがありますが、現実的ではありません。資産運用に限らず、世の中には自称プロという人種が多く生存し、実質的にはなんちゃってレベルであることが多いのではと感じることがままあります。特にテレビに出てくるような(自称?)プロは、多いような気が以前はしていました。本当のプロフェッショナルは、一部の例外を除くと本業で多忙なため、テレビなどに出る暇がないケースが多いのではとは思いますが、いろいろ大人の事情もあるのでしょうか。ちなみに10年以上前にテレビを処分したので、最近はどうだかわかりません。もっとも、プロという表現が「お金を稼ぐ」という意味合いで使われているケースもあるので、その意味では間違ってはいないのかもしれません。

資産運用には、様々なスタイルがあります。以前、年金運用に関して、運用者や組み入れる投資商品の評価をする仕事をしていた時がありました。さまざまな手法について分析をしたことがありますが、どれもメリット、デメリットがあります。世の中で売れる金融商品は、一般的な意味でわかりやすいものが多く見受けられますが、わかったような気がしやすいだけなケースもままあります。成果を上げるための「いい商品」は仕組みが複雑であったり、理解するためにそれなりの素養を求められることが多くあるかと感じています。でも、そういう商品は「わかりやすい、売りやすい商品」ではないので、販売する側にとっては「いい商品」ではなく、結果的に品質の良くない粗悪品が出回り、高い品質のものを排除する、「悪貨は良貨を駆逐する」ことになっているのではとも思います。まあ、ラーメン屋などのように、好みは別にしてうまいかまずいかはっきりしやすいものは別ですが。でも粗悪品があるから、良い商品の価値も際立つので、粗悪品の存在意義もあるのかもしれません。

暇なときに、様々な投資手法、スタイルの特徴や、メリット・デメリットについて書いてみようかと考えていますが、前置きを書いて疲れたので今日のところはこれまでにします。  

Posted by 木原 昌彦 at 22:22Comments(0)資産運用

2023年01月24日

投資バカにつける薬

投資バカにつける薬


専門分野の資産運用に関することをいくつか投稿しております。もっとも、その場の思いつきで書いているのと、やや観念論的である点は承知しています。しかし、ブログは日記のようなもの(徒然草?)であって、テキストではないので特に体系だっている必要はないのかもしれません。自分で体系だって書くのもいいのかもしれませんが、既に先人がいらっしゃるのでそちらを紹介したほうが、時間の節約になるかと思います。

これまで資産運用に関する書籍で影響を受けたのは、いくつかあります。大学卒業して運用業界に入り、先輩に勧められて購入したのが、敬愛する山崎元先生の「ファンドマネジメント」です。内容についてはネタばれを避けますが、正直、衝撃的でした。現在はテレビなどで活躍されてもいるので、ご存知のかたも多いかと思います。当時はまだ知る人ぞ知る存在でしたが、文章や舌鋒も鋭いかただと感銘を受けました。10数年前、たまたま先生と共通の知り合いが数人いたこともあり、先生の同著書に影響を受け、指針としていますという内容のメッセージをスコッチで酔った勢いで送ったところ、友達申請の許可をいただいた上、私が不用意にも投げかけた考えに対しても、ご親切に返信をくださいました。話を戻しますが、この本の内容を理解するには、少なくとも証券アナリスト検定試験の1次レベル程度の知識(投資理論や数学、統計学)は必要です。運用業界を目指す学生さんなどは、結構クリアしてるケースもあるので、是非読んでみて欲しいと思っています。

本屋に並んでいる投資関連の多くは、インチキ本やトンデモ本が多く見受けられます。山崎先生は、専門家向けのものばかりではなく、一般のかた向けにも書籍を出されていて、割と人に勧めているものが以下の二つです。

「エコノミック恋愛術」 参考URL:http://toyokeizai.net/articles/-/1970

「投資バカにつける薬」 同上:http://fund.jugem.jp/?eid=101

もっとも、前者は経済理論や投資理論の説明が中心で、後者のほうが資産運用に関して、世間で勘違いされていたり、金融マンが顧客についている嘘(もっとも金融マン本人も嘘だと気づいていないかも?)などが書かれてあり、どちらかというと後者のほうが薬だけに金融マンに騙されないためには即効性があるかとは思います。余談ですが、大学生の時に読んだ、評論家の呉 智英氏の「バカにつける薬」という本もなかなか面白かったです。

本を買うの面倒だと思われる方むけには、先生のブログなどを以下に紹介しますので宜しければご覧下さい。

ブログ「王様の耳はロバの耳」 http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime

レポート&コラム「本音の投資教室」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/fund/yamazaki/
  

Posted by 木原 昌彦 at 17:45Comments(0)資産運用読書

2023年01月22日

年金漫画?

年金手帳


ずいぶん前ですが、facebookを見てましたら、どなたかがとあるブログを紹介してました。厚生労働省の年金制度考証に関する漫画について書かれたものでした。とりあえずネタバレを避けてURLを以下に記します。

http://pokonan.hatenablog.com/entry/2015/01/13/141330

これを見たとき、昔、とある地方公共団体が運営している競艇場が経営難になった際、若者を顧客として取り込むために、主人公の若者が競艇を通じて勝負というものを学び、仕事でも成功するという内容の漫画を作ったのを見たのを思い出しました。漫画はもともと世相を風刺するために生まれたような話を聞いたことがありますが、ちょっと情けないなあと思いました。

私は政府の能力に期待はしていないので最近のGPIFの運用成果はチェックしてません。この年金の漫画の内容の真意や真偽はともかく、まあ薄々勘付いて覚悟していてねということを醸し出しているのかもと思っていたら、あの老後に2000万円足りない問題がその後発覚しました。年金制度がいつごろ崩壊(制度変更?)するかどうかはわかりませんが、養育費を捻出したり、老後の生活を成り立たせるためには、文句を言っても始まらないので一層自助努力も必要なのではと考えています。

倹約して貯金するというのも必要でしょうが、デフレと言われて久しい環境の中でも、円安による輸入インフレで生活必需品がさりげなく値上がりしていたり、現在の政府の2%のインフレターゲット政策が継続的に実現する場合を仮定すると、貨幣価値は下がり、貯金では当然のことながら間に合わないことも多くの場合あるかと考えます。

私は現在、仕事としては関与してませんが、資産運用はマネーゲームであったり、一部の富裕層のために存在しているのではなくて、多くのかたが真剣に考える必要があると考えています。もっとも、働けなくてお金もなくなったら死ねばいいという選択肢もあるかもしれません。

資産運用のアドバイスを一般的な金融機関で受けるのは、これまでの経験や業界内の事情などから危険であるとは思っています。もっとも、既存の金融機関に全く関わらないのは困難にしても、騙されないためには人任せにせず、ご自分で批判精神を持って学ぶ必要があるかと思います。

うーん…前置きを書いていたら本論書くのが面倒になってきたので続きはまた今度…  

Posted by 木原 昌彦 at 11:30Comments(0)資産運用

2023年01月19日

分配金って?分けて配るお金…

分配金


以前、知人のご高齢のかたから電話があり、投資信託を勧められたのでどうしようか迷っていると相談を受けました。そのかたは会社経営に携わっていますが、投資には興味はそれほどなかったものの、メインバンクの紹介だったために無碍に断れず、話だけは聞かれたとのことでした。

商品名はあえて伏せますが、どんなセールストークだったのか聞いてみましたら、「アベノミクスで儲かります。分配金が毎月●●円でます」とのことでした。現場にいた訳でもないので、実際のところはわかりませんが、アベノミクスがどのようなもので、同政策の失敗を予想するのか成功を予想するのかは別にして、結果として何が起こるのかというシナリオを元に、商品性に絡めて説明がされたのか確認してみたら、そういう話はなかったとのことでした。もっとも、説明されても頭に入ってこなかっただけかもしれません。まあ、その商品性からは、結論として円安にベットするということが推測されましたが、それほどハイリスク商品でもなく、そのかたの立場としてメインバンクとの付き合いもあるでしょうから、損をしても構わない金額程度で購入するというのもあるものの、ご自分が理解できないものには、手をださないほうが良いかと思いますよと話しました。もっとも金商法上は、この金融マン、もしくはその販売会社の商品の売り方には問題はあると感じました。

ところで、セールストークにあった分配金とは、本来、投資信託の収益から受益者に分配されるものです。昔は、半年とか年に一度、運用成果が上がった時にされていました。銀行での窓口販売が解禁され、毎月分配のパイオニアとして有名な国際投信投資顧問のグローバル・ソブリンがメガ・ファンドとなって久しいですが、販売当初は業界内では、こんな馬鹿げた商品なんてと酷評されたものの、結果的に販売実績が上がったので、運用会社各社が一斉に毎月分配商品を作り、現在に至ります。運用(運を用いると書きます BY山崎元先生)は必ずしも成功するとは限りません。月間でマイナスの成果だった時も分配するというのは、単に元本を切り崩しているだけです。

私は毎月分配金については、どちらかというと朝三暮四的な感があるだけでなく、運用上は不合理な存在であると考えています。投資先進国(?)の欧米の運用業界関係者からも、日本はなんで分配しないといけないのか質問されたことはありますが、単に課税対象をつくりたいという大人の事情かもしれませんし、それを求める人(顧客側なのか販売側なのか?)がいるためかもしれません。結果として、その制度や商品は存在している訳です。

分配とは「分けて配る」と書くので、日本語として間違っている訳ではありませんが、誤解を招く表現ではあるので「毎月強制解約金」と表現すべきと考えており、以前山口県のブログサイトで書いたこともありました。一時期、毎月の分配金を基準価額で割って、分配金利回りという不届きなセールストークも存在していました。運用が失敗して基準価額が下がれば、利回りは計算上高まります。また、個別元本方式で、受益者が購入した時の基準価額から計算して、課税対象にするかどうかが分かれており、課税対象部分は「普通分配金」、元本を切り崩しているだけの部分は「特別分配金」と表現されていましたが、金融庁も現場で生じるトラブルを憂慮したのか、現在は後者は「元本払戻金」という名称となっています。でも、販売の現場はなかなか変わらないのかもしれません。  

Posted by 木原 昌彦 at 21:18Comments(0)資産運用

2023年01月15日

投資信託の販売手数料は何に対する対価なのでしょうか?

ideco&NISA
以下は12年前にUターンして、地元の銀行で働き始めた時に感じたことを、趣味人倶楽部の投信コミュニティに投稿した内容です。

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以前、投資信託の運用会社に在籍し、最近地元の銀行にUターン就職して、投信を含む資産運用サービスに従事している者です。運用会社にいた時から、販売手数料は顧客に対する、購入時の説明および購入後のアフターフォローに対する対価であると思っていました。

また、信託報酬の一部(場合によっては運用会社より多い比率)も販売会社である、証券会社や銀行に支払われます。全般的に、リスクの高い投信ほど、手数料も高くなっているような(ノーロードは対象外)気がしますが、最終的にリスクをとるのは受益者なので、投信自体のリスク水準は手数料の水準の直接的な説明にはならないと思われます(もっとも、説明に手間がかかるものが高い手数料であるのは分からないではないですが)。邪推ですが、顧客が損失をこうむった場合のクレームリスクがプレミアムとして含まれてるのでしょうか?

最後に、投信購入者のかたがたへの質問ですが、手数料に見合う(と思われるような)説明を受けられていますか?忌憚の無いご意見をお待ちしております。

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この投稿に対して、個人のかたや業界関係者からコメントをいただきましたが、販売手数料が安くても、信託報酬や別の名目で高い報酬をとっているものもあるのではとの指摘を受けたりしました。しかしながら、報酬の水準自体は重要な論点にしてません。運用会社でも販売会社でも報酬に見合うサービスを顧客に提供しているのかどうかが肝要かと考えてます。顧客がより経済合理性を追求すれば、本当のプロフェッショナルを雇うか、ネット証券やETFを利用するような2極化がおこるかと思われます。保険業界なども既にそのような兆候ですね。もっとも、知識はなくても可愛い女子販売員に説明らしきものをして欲しいという顧客もいるかもしれないですが…その場合は指名料とか発生しますね…不謹慎?

  

Posted by 木原 昌彦 at 02:10Comments(0)資産運用

2023年01月12日

株価指数について

株価指数


世間にはいろいろ指数や比率といった指標というものがありますが、結果的な数値自体が独り歩きして誤解を招くこともあります。やはりどのような計算を経て出されたものか知っていたほうがいいと基本的には思っています。

株式市場についてニュースとか新聞によく出てくる指数として、日経平均もしくは225(日経平均株価225種)やTOPIX(東証株価指数)というものがありますが、この二つには顕著な(?)相違があります。前者は単純平均で、後者は加重平均という概念です。

単純平均とは、その名の通りデータ(この場合は構成している個別銘柄の株価)の単純な(?)平均をとったもの(もっとも資本移動などの際に連続性を維持するために除数という概念がある)です。後者の加重平均は、何らかの数値でウェイト付けして平均値を計算しますが、TOPIXの場合は時価総額(株価に発行済み株式数を乗じたももの)です。なお、時価総額によるウェイト付けから市場での流動性を勘案し、安定株主の比率を除いたものも存在しています。

その計算方法の相違から推測できますように、日経平均では値嵩株、TOPIXでは、大型株の価格変動に影響を受けます。私の勝手な印象ですが、海外も含めて前者の単純平均のほうが、メディアに出てることが多く、後者はまあ、専門家仕様(?)でしょうか。また、現物の株式には配当というものがあります、それを考慮に入れた配当込み指数というのも存在しており、年金運用の世界ではこちらをベンチマークなどに利用することが多いです。

投資信託などで、海外の資産に投資することが一般的となっておりますが、海外の指標と比較するときは、細かいようであるが同じような計算をしたものを利用したほうが良いのではと思っています。あと採用している為替レートなども細かいことをいえば影響します。もちろん、大勢には影響ないのではという意見ももちろんあるでしょう。まあ、ただの気分の問題ですが、些少な差異が、結果的に判断を左右することは有り得ます。

以前、パフォーマンスの計測や評価をしていた際によく利用していたのはMSCI(Morgan Stanley Capital Index)で、以下のURLで情報が取れます。ちなみにこちらは加重平均を採用しています。

http://www.msci.com/products/indices/performance.html

世界の多くの国をカバーしていますし、スタイル(Value、Growth)や規模、業種と言った分類別の指数も存在していて、上記のサイトからヒストリカルデータも入手可能なのでとても便利です。  

Posted by 木原 昌彦 at 23:31Comments(0)資産運用

2023年01月09日

組合活動…略して組活?

組合


大学を出て最初に入った資産運用の会社には11年在籍しておりました。その会社は当時の準大手証券会社の事実上子会社で、給与やボーナスなどの水準も親会社とほぼ連動しており、会社自体の業績が良い時でも、親会社が赤字だったりすると期待できませんでした。子会社なのに一応、組合というものがありましたが、親会社の組合から情報をもらって組合員に報告する程度の活動で、強制的に集めた組合費は、懇親会や組合員だけの慰安旅行などの費用に当てていました。

私はコミュニストではないですが、本来、組合とは労働者が資本家や経営陣に対抗するために存在するものと思っていました。しかし大手の企業だと、組合の委員長をやって、経営陣の意向を受け入れ、組合員をうまくなだめると出世コースにのれる、といったことを見聞きしたことがあります。

20代後半に組合事務局のメンバーに選ばれた時に実情を知り、つまらんなあと思っていました。その後、30代のころ、副委員長に選ばれた時にどうせやるなら、面白くしようと思い、先輩の委員長をたきつけて、方針を一転し、会社の業績をよくするため、そして親会社のいいなりにならないように独立性を保つにはどうすればいいかなど、組合員からアイデアを集め、経営陣にぶつけてみようということになりました。副委員長になる前は経営企画室のような部署にいたので会社の状況はそれなりに把握し、何をすべきかというアイデアは持っていましたが、提案しても生意気だったせいか、なかなか採用されることはなかったので、自分のアイデアを組合員の総意と思わせるために、実は組合という存在を利用しようとしたのでした。

まず、組合員の会社や仕事に対する恣意的なアンケートを作成しました。イエスかノーで答える方式にして、この質問であれば、多くの組合員がこちらに回答すると予想し、結果を得てから統計処理とグラフを作成し、自分の考えを組合員が賛同しているように見える資料を作りました。もっとも、ちょっと気がとがめた部分もあったので、アンケートに自由記述欄も設けましたが、とある女子社員が書いた「みんながご飯を食べれるスペースが欲しい」とか「トイレに音楽を流して欲しい」などの回答を見た時は、そんなこと聞いているのではないんだけどと、少しがっかりしました。

翌年、委員長就任の打診がありましたが、委員長の任期は1年で委員長を1度やってしまうと、2度と組合に関われないことを知り、まだやりきっていないと思っていたので、組合の規定を熟読したら、副委員長は何年やってもいいということだったので、ほかの先輩に頼み込んで委員長になってもらい、結局副委員長を3年やりました。結果として、半分位は要求をのんでいただけたのでそれなりに満足しました。

私は基本的にはリベラル派ですが、体制を覆す革命的なことをせずとも、現存のルールや組織を変えなくとも、運用次第でどうにでもなるのでは思っています。どのようないい仕組みでも、出来た瞬間から腐敗しがちですが、革命は犠牲者が出ることが多いですし、急激な変化についてこれないひともいます。ということで健全なる保守というのもありかなとも思います。
  

Posted by 木原 昌彦 at 22:12Comments(0)

2023年01月07日

テクニカルターム?

テクニカル?


追記修正しましたので再度投稿します。

知人から専門用語が分かりにくいと指摘されたため、多少噛み砕こうかと思います。まあ、ググれば出てくる言葉とも思いましたが、資産運用関連の投稿に使用したテクニカルターム(専門用語)の意味をアフターサービスとして以下に記します。

まず、ロングとショートですが、前者は投資対象を買うことです。ロング・ポジションやロングオンリーなどの表現があります。後者は逆に「売り」のことで、信用売りや借り株、指数先物の売り建てを意味します。

続いてアセットクラスですが、これは投資対象となる資産の種類のことで、要は株式とか債券などどいった分類ですね。目的や状況によって分け方が異なることもあります。

そして、エクスポージャーです。英語で「晒す」ということで、リスクのある投資対象の組み入れ比率のことです。例えば100億円資産があったとして株式を90億円分組み入れたとしたら、株式エクスポージャーは90%です。もっとも、同時に株式指数先物を90%売り建てていたら、ネットのエクスポージャーは0%になります。他には外貨建て資産を組み入れている場合には外貨エクスポージャーという表現もあります。

次に、ベータです。これは比較的有名なので、ご存知のかたも多いかもしれませんが、個別株式やポートフォリオにおいて、日経平均や東証株価指数などに対する連動性です。対象の指数との相関係数に標準偏差の比を乗じるか、指数との共分散を指数の分散で除すると出てきます。おおまかに言うとベータが1.2の場合、指数が10%上昇すれば、その資産は12%上昇するというものですが、個別銘柄だと決定係数も低く不安定で、実務上は役にたたないケースも多いです。

今度は、ファクターですが、市場の変動要因をお互いに相関の無いように統計的に抽出したもので、有名どころとしてはBarra社(すでに合併してMSCI Barra)のファクターモデルというのがあり、リスクコントロールやリターンの要因分析などに使われます。他には運用会社が独自に収益予想のファクターモデルを作っていることが多くあります。

最後にスペシフィックリターンですが。上記のファクターで(結果論として)説明できないリターンのことで個別銘柄に特有の事情に起因するもの意味します。

以上こんなところですが、ほかにも分かりにくい用語がありましたらコメントいただければ返答いたします。  

Posted by 木原 昌彦 at 08:55Comments(0)資産運用

2023年01月04日

正常位?無意味なものの価値?

シスター


私は決定論者なので全てのことには理由があると思っています。そして人間は無意味な(不合理な?)ものに価値を見いだせる生き物かと思います。その理由はたぶん暇だからということかと考えています。

正常位という言葉があります。他には後背位とか騎乗位などありますね。しかし、なぜそれが「正常」なのか、そしてそれ以外は「異常位」なのかと若い頃は疑問に思っていました。通常位と言うならまだ納得できましたが。

以前、本で読んだことがあるのですが、未開の地にキリスト教を布教にきた牧師夫妻(プロテスタントです。カソリックの場合は神父でしかも結婚は認められていません。愛人はいる模様ですが)が現地人のかたに、営みを見られたことがあったようでした。現地人のかたがたは、多くの動物と同様に後背位でしていたそうで、牧師夫妻の体位を変わっているな、これがクリスチャンのスタイルなのかと思ったそうです。そしてその「クリスチャンスタイル」がキリスト教が普及するについて正常とか正統という意味に変化し、「正常位」という表現になったとのことでした。もっとも真偽のほどはわかりません。

この話をキャバ嬢に伝えたことがあります。

私   「…ということなのだよ。本来は後背位が自然なのだよ」
キャバ嬢「そうなんですか?でもなぜ動物はそうするのですかね」
私   「動物はなぜ交尾をするのかな?」
キャバ嬢「それは…子孫を残すためですかね?」
私   「そう!だから動物は人間がするような子孫を残すのには関係のない、キスしたりとかオスがメスの乳揉んだりなどはしない。全く無意味な行動だからだよ」
キャバ嬢「たしかに見たことはないですね」
私  「私の持論では、自然は本来、合理的にできている。仮にサルが交尾中に天敵に襲われた時、後背位であれば、オスが襲われているスキにメスが逃げることができてその後子供を産み、子孫を残す可能性は高いけど、正常位であれば、メスは仰向けになっているから逃げるのが遅れ、一緒に食べられてしまうかもしれない」
キャバ嬢「そうなんですね。私は動物に近いかも…」
私  「合理的に考えると動物は早漏のほうがいいのかもね」
キャバ嬢「それはちょっと嫌かも」

やはり人間は不合理で不条理な存在でしょうか?もっとも、多くの動物は人間の正常位を行うのには骨格上の問題があるかと思われます。人間が直立歩行を開始してから、変化が生じたのは脳だけではないようです。人間はこれからも新たなる可能性を見出すのでしょうか?インドのカーマスートラとか四十八手以外にも、進化形態があるのかもしれません  

Posted by 木原 昌彦 at 16:29Comments(0)キャバクラ

2023年01月02日

シャープレシオ?シャウプ勧告?

シャープな画像


明けましておめでとうございます。本日は2023年初のオフです。自宅でお酒を飲んでのんびりしています。
さて前回と同じく資産運用関連投稿の加筆・修正でございます。

私は一時期、投資信託の運用会社でファンドの評価の仕事をしていたことがあります。投資信託の評価では、様々な指標が使われます。個人では、単純に●%上昇したとか、どれだけ儲かったということで良し悪しを判断される方もいるかもしれません。また、基準価額の水準がいくらだということで判断されるかたもいるかもしれません。しかし、リスクのある金融商品を評価するには、リターンのみでなく、(結果的な?)リスクも勘案しないと公平ではありません。

資産運用業界では、運用評価の一手段として「リスク調整後収益率(もしくはリターン)」という指標がいくつかあり、その中でも、初歩的で割と流通しているのがタイトルの「シャープレシオ」です。たしか考案したかたのお名前が語源だったような気がします。余談ですが、戦後に米国からシャウプさんというかた率いる使節団が来日して日本の税制について調査してましたね。私は昨年の冬から減税推進活動の一環として日本の税制の勉強会に参加していて現在テキストとして以下の内容を読んでいます。
http://www.rsl.waikei.jp/shoup/shoupr01.html

話をシャープレシオに戻しますが、計算としては超過収益率(収益率から安全資産の収益率を差し引きますが、現在の日本のような超低金利でれあば、実務上無視して、単純に収益率だけでもいいかもしれません)の平均値をリスクである収益率の標準偏差で除します。

同じリターンだとしても、リスクが高い場合には、この指標というか比率は、数値が低くなります。このあたりの説明は、「シャープレシオ」という言葉でクグれば出てきます。でも、なぜ自分のブログでわざわざ書いているかいうと、誤った使われ方を、見たり聞いたりして気になっていたからです。

結論から言うと、絶対的な数値はそれほど意味がないということです。たとえば「このファンドはシャープレシオが●●だから成績がいい」などとは言えません。しかし、単純に数値だけが独り歩きして説明されている場面もたまに見受けられます。

リスクもリターンもサンプルの取り方によって水準がブレますので、あくまで同じ期間での他者との比較のみに参考とできると考えます。

余談ですが、リターンがマイナスの場合にはこのシャープレシオは意味を成しません。リスクは正の数値なので、同じ(マイナス)リターンの場合、リスクが高いほうが、シャープレシオのマイナス数値が小さくなります。

一般に、比率といった数値は、様々な状況を大雑把に示していることがあり、それだけで判断するのは無理がありますので、シャープレシオよりは、リスクとリターンの散布図で見たほうがいいかもしれません。

投資信託の評価サイトであるモーニングスターは、類似したファンドのランキング評価でシャープレシオを主として使っています。シャープレシオだけですべてを語るのはもちろん乱暴ですが、ご自分がお持ちの投資信託が、類似したファンドに比べてどうなのか、ご参考までにご覧になってはいかがでしょうか?

http://www.morningstar.co.jp/fund/  

Posted by 木原 昌彦 at 09:36Comments(0)資産運用