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Posted by チェスト at

2023年01月30日

運を用いる?

運用する女性


以前、感動を「感じて動く」という意味で使ったと書きました。URLは以下のとおりです。
http://schole.chesuto.jp/e1376998.html

さきほど、ふと思い出したのは、高校生の時に受けた国語の授業で、担当教諭が盲導犬という言葉は、中国の人には通じないと言われていたことです。多くの言語は、主語の後に動詞が続き、動詞の後に目的語がくるので、盲導犬と書くと、「目が見えない人が犬を導く」か「目が見えない人が導く犬」という意味に取られるとのことでした。そのため、正確(?)には、導盲犬(ドウモウケン)と表現しないといけないと言われました。まあ、多くの言語には、倒置法が認められているので、そこまで考えなくてもいいのでは?というのが当時感じたことでした。

このブログでも紹介しました、山崎元先生の著書「ファンド・マネジメント」の序章には、「運用とは、運を用いると書きます」という表現があります。資産運用に関しては、一部の例外を除くと、まさにこれが当てはまるかと思われます。多くの場合、結果は確率論的であり、継続的に勝ち続けるのは可能であっても、かなりのレアケースであります。金融マンの商品説明や、投資信託のパンフレットなどに「プロがやる運用」のような表現を見かけることがありますが、現実的ではありません。資産運用に限らず、世の中には自称プロという人種が多く生存し、実質的にはなんちゃってレベルであることが多いのではと感じることがままあります。特にテレビに出てくるような(自称?)プロは、多いような気が以前はしていました。本当のプロフェッショナルは、一部の例外を除くと本業で多忙なため、テレビなどに出る暇がないケースが多いのではとは思いますが、いろいろ大人の事情もあるのでしょうか。ちなみに10年以上前にテレビを処分したので、最近はどうだかわかりません。もっとも、プロという表現が「お金を稼ぐ」という意味合いで使われているケースもあるので、その意味では間違ってはいないのかもしれません。

資産運用には、様々なスタイルがあります。以前、年金運用に関して、運用者や組み入れる投資商品の評価をする仕事をしていた時がありました。さまざまな手法について分析をしたことがありますが、どれもメリット、デメリットがあります。世の中で売れる金融商品は、一般的な意味でわかりやすいものが多く見受けられますが、わかったような気がしやすいだけなケースもままあります。成果を上げるための「いい商品」は仕組みが複雑であったり、理解するためにそれなりの素養を求められることが多くあるかと感じています。でも、そういう商品は「わかりやすい、売りやすい商品」ではないので、販売する側にとっては「いい商品」ではなく、結果的に品質の良くない粗悪品が出回り、高い品質のものを排除する、「悪貨は良貨を駆逐する」ことになっているのではとも思います。まあ、ラーメン屋などのように、好みは別にしてうまいかまずいかはっきりしやすいものは別ですが。でも粗悪品があるから、良い商品の価値も際立つので、粗悪品の存在意義もあるのかもしれません。

暇なときに、様々な投資手法、スタイルの特徴や、メリット・デメリットについて書いてみようかと考えていますが、前置きを書いて疲れたので今日のところはこれまでにします。  

Posted by 木原 昌彦 at 22:22Comments(0)資産運用