2023年12月30日
投機(博打?)と投資の違い

唐突ですが、パチンコは3回しかやったことがないです。大学生のころ帰省したら、今は亡き父が「お前はパチンコやったことあるか?」と聞いてきたので「ないよ」と答えたら、「20歳過ぎてパチンコもやったことないのか!それはイカンな!」と言い、無理やりパチンコ屋に連れて行かれました。
そしてビギナーズラックで2万円くらい勝ちました。東京に戻ってやってみたら5千円勝ちました。3回目に5百円負けたのでそれ以降はやっていません。
基本的に博打といわれるものには今のところ、興味がありません。博打に使うお金があったらお酒飲んだ方が良いと思っています。もっとも、仕事以外で個人でも株式や投資信託などへの投資経験はありますし、確定拠出年金(個人型)の運用指図もやっています。
では、博打と投資とは何が違うのだろうかと考えたことがあります。世間一般で言われる表現では、投機(博打?)と投資の相違ということになります。
短期的なのが投機で、長期的なのが投資と言われたり、不確実性(リスク?)が高いのが投機、鉄板なのは投資という区別を見たことがありますが、具体的な期間や、リスク水準も不明で概念として大雑把過ぎるし、一概には言えないケースもあるかと思われます。
言葉というものは生き物で、本来の意味は一応あるものの、時代によって意味が変化したり、マスコミの影響で誤った使い方が一般化(ハッカーやホームページなど)してしまうということがあります。
以下は私の勝手な解釈なので真偽のほどは不明です。
博打や投機は単にゼロサムゲームであり、それ自身では何ら付加価値を生まず、投資は何らかの形で世に価値を生むことを目的としているということです。もっとも、経済学では貨幣の流通速度なる概念があり、まあ昔からいう「金は天下の回りもの」なので、博打や投機で儲けたひとが、何か食べたり飲んだり買ったりすれば波及効果はあるということですが、その分損をした人もいるはずかと思われます。
投資もゼロサムゲーム的な面もあります。しかし、分かりやすくするために株式を例にとると、事業資金を提供する意味があります。上手くいくと社会全体の富を増やすこととなります。また、経営状態の悪い会社の株が下がった場合、買収されてリストラされるというケースがあります。そして状態が悪い場合は、何らかの方法で良くなるか、最悪の場合倒産するわけです。適者生存という考え方からは、状態が悪いものは存在する必要はないとも言えます。しかし良くなる可能性を視野に入れて割安な株を買うということは、その企業を応援するということにもなります。うまくいくと存在意義あるものの存在を助けたということになります。もっとも損をしたとしても、買う時点での売り手に対して流動性の機会を提供するという意義も、屁理屈かもしれませんがあるかと思われます。投資とは社会的に意義のある行為と思っています。もっとも上場していたり、上場を目指す企業の中には社会に害をなす可能性があるものも存在するかもしれません。
数ヶ月前に、とあるSNS経由で、ギャンブルのスマホサイトの運営に協力するとお金になるというMLMのようなビジネスの話の説明を受けました。説明自体も胡散臭さが漂っていて、いろいろ質問したところ、まあ先行者には利益があるかとも思われましたが、最終的に博打の手助けをするということが頭に引っかかったので加入はしませんでした。もっとも、以前も書きましたが、MLMという仕組み自体を否定するつもりはありません。
http://schole.chesuto.jp/e1381147.html
そういえば、昔、パチンコ業界の収益は北朝鮮に流れると聞いたことがあります。真偽のほどは未確認ですが、それが事実ならパチンコするひとは、金体制の応援をしているということなるのでしょうか?もっとも、私は国や人種という枠組みで偏見を持つのは避けておりますが、過去の実績を鑑みると根拠もなく信用するのは危険かなとは思います。
私は株式投資に関してはバリュースタイルです。大儲けもありませんが、損をしたことは一度もありません。以前、バリューとグローススタイルについてブログに書いたことがあります。
グロース:http://schole.chesuto.jp/e1380312.html
バリュー:http://schole.chesuto.jp/e1610742.html
2023年12月27日
株式上場(公開)は何のため?

以前、アナリストという仕事をしていたことは何度か書きました。
株式を市場に公開することは、昔は上場か店頭登録かの二つでしたが、マザーズやヘラクレスなのど新興企業向けの市場が立ち上がって以降に、店頭登録もJASDAQ上場という表現になり、その後、プライムやグロースといった区分に変わり株式公開より上場という表現のほうが一般的になってきたような気もします。
本来、株式会社という制度は、事業を行う際に出資者を募り、小口(?)の資金を集めて、事業資金とするということが目的で生まれましたが、最近は少額でも設立できてしまいますね。
株式を公開するときは、公募で新株を発行する場合と、もともとの株主(創業者やベンチャーキャピタル、従業員持株会など)の株式を売りに出す場合があります。後者は、資金需要があるというよりは、それまでの株主に利益をもたらすことが目的かと思われます。株式を公開すると、長期的な経営計画や業績を定期的(4半期とか)に公表することとなり、業績が悪化している時などは、その理由や対策などについてアナリスト達に質問攻めにあい、彼らを納得させうる回答ができないと、売りのレポートなどを書かれたり、株価が下がったりして散々な目にあいます。株価が下がると、場合によっては買収される危険性もあります。
通常、上場前には主幹事の証券会社や証券アナリスト協会などの主催で、機関投資家向けに企業説明会が行われることが多いです。
私が学卒で運用会社に入り、調査部門に配属されて、見習いアナリストとして初めて出た説明会が、とある製造業の公開前説明会でした。企業名はあえて伏せます。
公開の理由のところで、とあるアナリストが「公開によって獲得する資金はどのような使い方をされる予定でしょうか?」と質問したところ、回答が「銀行からの借金を返します」だったために、失笑を買ってました。
また、いわゆる同族企業の会社が公開することとなった時に「創業者の社長さんの息子さんが役員に入っているようですが、その合理的な理由を教えてください。単に家族だからということではないですよね」というイジワル(?)な質問をしているアナリストを見かけたこともあります。(もっともそれが仕事なのですが)
上場することが目標という会社が多いような気がしますが、問題は上場したあとのことのほうがより重要で、株式を公開すると、ある意味で公共的な扱いになるため、いろいろ面倒なことがあります。上場している会社の多くはIR(Investors Relations)担当の部署や担当者を置いてます。アナリストがどのように考え、彼らを満足させるにはどうすればいいかということを助言するために、元証券会社の人やアナリスト出身者を採用しているところも何社か見たことがあります。
最後に私が現在住む鹿児島県は上場企業は少ないです(以下URL)。
https://j-lic.com/prefectures/46
給与所得水準が全国的にも低いと言われますが、大企業の商業施設や工場などが誘致できればという考え方ももちろんあります。若者を地元につなぎとめる方法としても有効でしょう。また、地元の企業を成長させ、上場もさせるということも方法のひとつかもしれません。
私の友人にも上場を目指して起業した若者がいます。また、大学の先輩で在学中に公認会計士試験に合格して現在は上場のアドバイスをするコンサルタント企業を設立したかたもいます。鹿児島の経営者のみなさま、優秀な人材を確保するためにも上場を目指してみませんか?
以下URLは上場コンサンルタントの先輩を紹介している公式サイトです。ご参考まで。
https://www.slctg.co.jp/member
2023年12月25日
安いよ!安いよ!お買い得?

投資信託には基準価額というものがあります。株式の株価のようなものです。株式の場合は1株あたりの値段ですが、投資信託の場合は、基準口数(大抵は1万口)あたりの信託財産(純資産)です。
株式では、株価の絶対水準によって、値嵩株とかボロ株とか表現したりします。投資信託は、設定時に10,000円からスタートする場合が多いので、現時点の基準価額が1万円を割っていれば、設定時に購入したかたは損をしていることになります(もっとも、分配実績がある場合はその分をかさ上げする必要がありますが)。以前、証券マンなどの投信販売をしているかたが、「1万円を割っている投信は売りにくい」と言っているのを見聞きしました。世の中には、全くの不合理かつ馬鹿げている話が多くありますが、これもそのひとつです。つまり、基準価額の水準自体は情報としてほぼ意味はありません。私のブログと同様気のせいの類ですね。何かを判断するにはいろいろと比較したりしますが、基準価額という数値だけでは何も判断はしようがありません。もっとも、ファンド・オブ・ヘッジファンズのように絶対リターンを目指しているものはこの限りではありませんが…投信の良し悪しを判断するにはリスク・リターン特性などの定量分析と、運用哲学との実態の整合性などの定性分析が必要なことは以前、ブログに書いた事はあります。あとは、信託報酬の料率などのコスト面も重要ですが。
この「1万円を割っている投信は売りにくい」という話を、以前、在籍していた運用会社の営業会議で営業担当のかたが話してたので、思わず「じゃあ、証券会社ではなくて、ジャパネットた〇たに売ってもらいますかね。例えば、「設定時1万円だったこの投資信託、今ならなんと5千円!安い!しかも販売手数料はお客様のご負担となります!」とか言ってもらって」と発言したら、怒られました。
やや論点は変わりますが、過去の定量分析で単純に収益率が悪い場合でも、一貫したスタイルをとっているものは評価できる場合もあります。スタイル・ローテーションとも言われたりしますが、年金運用の手法の一つで、一定の期間成績(?)が悪かったものをあえて選択するという発想があり、似たようなものでリターン・リバーサルが挙げられます。簡単にいうと、成績の良し悪しは実力というよりは運によるものであるため、運というものが一定の水準ほど平等に(?)存在するのであれば、不運の後には幸運がくるというところでしょうか?でも、一定のスタイルを維持せずに、場当たり的(機動的とか臨機応変という表現もありますが)に行動しているものは対象外です。
2023年12月13日
確定拠出年金(その2)

以前、このブログで確定拠出年金のことに触れました。今後シリーズとして思いつくままに書いてみようと思っています。
前回の投稿のURLは以下のとおりです。
http://schole.chesuto.jp/e1704072.html
企業は一般的には、より良い人材(人財?)を求めます。何がより良いか企業が決めることなのでなんとも言えません。特殊な才能や創造性を求められることもあれば、素直に言うことを聞き、企業文化(もしくは因習?)に染めやすいということを求める企業もあるかと想像します。もちろん、職業に貴賤はないと思いますが、職種によっては人材に一定のスペック(例えば語学力とか専門知識、保有資格など)を求めるケースがあります。しかしながら、そういった基準を求めずに雇用の門戸を広げ、研修や職場での実地教育によって必要な人材を育てるという方法もあるかと思います。
所属する会社や職業、仕事に対する価値観、モーチベーションは様々です。目先の給料なのか、生涯所得なのか、はたまた意見が通りやすい風通しのいい会社なのか、とにかく安定しているかなどが挙げられるでしょう。それに対し企業は、誰でもいいから雇うというケースは別にして、優秀な人材や一定のスペックのある人材を求める場合、可能な限り、給与水準や企業文化(因習?しつこい?)、福利厚生などを高め、アピールしようとします。
いつものように話がそれたので元に戻しますが、大企業の場合、福利厚生(もしくは給与の後払い)として、厚生年金のほかにプラスアルファ部分として企業年金というものを設定・運用していることが多いです。社員教育などにそれなりに投資をして、長く在籍してもらうことを意図しているのかと想像する点で、退職金制度(これも要は給料の後払いかな?)と似ているのかと思います。最近では大企業でも、人材の流動性を勘案して退職金制度を廃止して、その分を毎月の給与に上乗せするところもありますね。そして前者の企業年金を確定拠出年金にする企業が割と増えてきました。これは、政府の同制度の整備が進んできたこともありますが、確定給付年金の場合、運用が芳しくなかったりすると損失部分がPL(損益計算書)の科目に出て含み損のような形で決算に影響与えるからではないかと思われるのと、市場環境が複雑かつ不安定となったことで、昔ながらの運用では成果を出しにくいため、ずいぶん前から流行っている(実際は人類が生まれてからそれが現実ですが)自己責任という言葉も追い風になったのかなとも思います。
以前、投資顧問業務に携わっていた時に、とあるグローバル大企業(製造業)の企業年金(私が担当したのはほんの一部分で数百億円くらい)が顧客でした。企業側の担当者は、元長期信用銀行出身者のいわゆるエリートさんでしたが、よく勉強をされており、説明が専門用語でも通じたので、とても助かった代わりに鋭い質問があって説明(言い訳?)に困ったこともありました。まあ、それなりの企業だと必要な部署に必要な人材を揃えているんだなあということを感じました。中規模の厚生年金だと、理事さんが現役を引退したお役人の老紳士だったりして、内容を理解していただくのに苦労した記憶があります。
また、在籍した会社が、確定拠出年金向けの投資信託を運用していたこともあり、同制度を採用している企業向けに投資教育やファンドの選定をしているコンサルタントと定期面談していたこともありますが、まだまだ新しい制度で、人材が不足しているらしく、特殊な運用手法を利用しているファンドだとなかなか理解していただけず、「自分が理解できていないものを、なぜ選んで、しかも顧客に勧めるのだろうか?」と疑問に思ったものです。
前置きのつもりが、書いているうちに長くなったので、今日のところはこれまでにします。次回はもっと、メリットやデメリットなど具体的なことを書こうかと考えています。特に私が現在運用している個人型(いわゆるiDeCo)が給与所得者以外にはご参考になるかと…
落ちではありませんが…「これが現実だ!」 (シャー・アズナブル風に)