2024年03月03日
ルーマニア・パブ?
東京にいた時、一番長く住んだのが、武蔵野市でした。吉祥寺と言ったほうがわかりやすいでしょうが、最寄駅は三鷹駅で吉祥寺駅までは徒歩20分だったので吉祥寺に住んでいたとはいえません。
休日はカフェのはしごして、そのままBARのはしごしてましたが、キャバクラにもよく行ってました。
キャバクラがだんだん食傷気味になっていた時に見つけたのがルーマニア・パブでした。
吉祥寺の南口のバス通りにその店はあり、同じビルに音楽スタジオやロシアン・パブがあったと記憶しています。ちなみに武蔵野市はルーマニアのとある都市と姉妹都市関係にあり、ルーマニア人は比較的多かったようで、ルーマニア人による殺人事件などもありました。
ところで、私はもともと理系でしたが、数学で挫折して経済学部に入りました。でも一番好きなのは歴史で、高校生の時に塩野七生女史の本にはまったことが原因でヨーロッパの歴史も割と好きです。
ルーマニアという国は以前から興味がありました。国名は「ローマの人」という意味らしく、ルーマニア語はラテン語に最も近いようです。ルーマニアのとある地域には以前、ワラキアという国があり、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなった、ブラド・ツェペシュという人物(あだ名は串刺し公)が有名です。父親の名前がブラド・ドラクルで、ドラキュラとは、「ドラクルの息子」という意味だそうです。彼は、日本で言うと、織田信長と徳川家康を合わせたような人生を送ったそうで、子供の頃、父親がトルコの捕虜になったために、開放の交換条件として弟と共に人質にされ、帰国後はトルコからヨーロッパを守って活躍しましたが、最後は弟に裏切られたりしたそうです。
前置きはこれくらいにして、ルーマニア・パブの話に戻ります。
店名はたしか「ホワイト・エンジェル」だっだかと記憶しています。初回なので、指名もせず、フリーで入りましたが、円高の影響と欧州経済の不振もあって、キャバクラより安かったかと思います。中華系らしい男性スタッフに案内されて、座るとビックリ!モデル並みの美形の女性がつきました。
彼女は日本にきたばかりだったそうなので、とりあえず英語で話してみました。日本語はわからないものの、4カ国語くらい話せてスペイン語も話せると聞き、当時フラメンコ・ギターを習っていた関係でスペイン語学校にも通っていたのでスペイン語も試してみましたが、あまり通じませんでした。テーブルには簡単なルーマニア語がカタカナで書かれたボードが置いてましたが、「かわいいね」「一杯どう?」「指名するよ」といった、偏った内容ばかりなので使えませんでした。
とりあえず、初回なので大人しく1セットで帰ろうとしたら、中華系の男性スタッフが寄ってきて、「もう1セットどうですか?本日はキャンペーン中ですので」と言ってきたので、「どんなキャンペーンですか?」と聞いたら、「お客様をつなぎ止めようというキャンペーンです。」とただの店側の都合を言われたので帰りました。
その後、また入ろうとしたら別の店に変わっていて「多国籍パブ(日本人も在籍)」になっていました。