2023年07月20日
FX?
自身が理解できないことを否定する傾向があるひとが散見されます。対象が胡散臭いというケースもままありますが、単に当人の理解力が不足しているということも多くあります。ちなみに、私は理解できないことは肯定も否定もせず、理解不能という分類にしておくことにしています。一時期、業務上、為替の予測のレポートをいやいや書かされていたことがありました。不幸中の幸いでドルとユーロだけでしたが。とりあえずファンダメンタルズを踏まえた、政治と経済のシナリオ分析、そして確率統計を使っていました。
予測(予想?予め想う?)は誰でもできますが、有意な水準で的中するのは、プロと言われるひとでも現実問題として困難です。そして株や金利以上に為替の予測は難しいと思っています。まあ、上がるか下がるか二つにひとつなので簡単だと思われるひともいるかもしれません。もっとも、そういう単純な発想も否定はしませんが。
一般に経済的に強い国の通貨は強く、金利水準も高いことから、通貨変動において、金利差に注目したりします。もっとも、それだけで儲かることもありますが、それほど単純でもありません。変動要因が多いほか、先の変化をどこまで市場が織り込んでるかはなかなか読むのが難しいからです。
吉祥寺にあった会員制(?)クラブで飲んでたら、支配人が寄ってきて、「豪ドルはこれからどうですかね?」と聞かれたことがあります。正直、仕事のこと考えたくないのでこういうところで飲んでるのにと不満でしたので、「よく考えてみてください。仮に私の予測が7、8割程度当たるとしましょう。そんな人間がサラリーマンやっていると思いますか?FXなどに手を出すより本業に専念されたほうが良いかと思いますよ」と答えました。その支配人はその後、近くの比較的廉価なキャバクラの支配人に転職されました。
FXで大儲けした主婦などが注目されますが、まあ確率論的にはありえることなので、特に驚きはしません。ゼロサムゲームでは、一握りの勝者の陰に大多数の敗者が存在するのではとも思います。もっとも、知り合いでFXで生計をたてている方もいますが、そういうかたは予測が困難ということを熟知されてます。勝つことよりも負けないこと、つまりポジション・コントロール、結果としてリスク・コントロールが重要かと思われます。
FXは先物取引と同様にレバレッジが存在しますので、安易に始めるのは危険かもしれません。
次はSFXかな?
Posted by 木原 昌彦 at 22:17│Comments(0)
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