2024年04月01日

ヘッジファンドのすすめ?

ヘッジファンド


ヘッジファンドというのをご存知でしょうか?以前ブログに簡単な説明を書いたことがあるので該当URLをまずは記します。
http://schole.chesuto.jp/e1712441.html

マスコミなどで、金融市場を混乱させる要因として悪者扱いされることがたまにありますが、そもそもマスコミの情報の多くは、マスコミ関係者の無知や無恥、無教養、不勉強、業務怠慢などが原因(もしかしたら確信犯かも?)で誤った情報がタレ流しになっているので信用しない方が良いかと考えています。

アナリストという仕事をしていた時、5時くらいに起きて、NY市場をニュースでチェックし、通勤電車で日経新聞を読み、会社に着いてから一般紙、業界専門紙などを合わせて10紙程度読んでいた時期がありました。しかし、自分で裏をとったりすると、明らかな間違いとか、勘違い、誤解を招く表現などが散見されました。もっとも、今時はマスコミの情報を真に受ける人はあまりいないかもしれません。

個人のかたが分散投資するには投資信託が適しているかとは思います。しかし、いわゆるロングオンリー(買い待ち)の場合は、分散効果が働かないというケースもままあります。もっとも、投資信託自体が分散投資を目的としてはいますが、アセットクラスが同じであれば、同じ方向に動くケースが多いかとも思われます。

運用のプロと言われているひとたちでも、なかなか市場の方向性を安定的に当て続けるのは困難です。なので、市場の方向性を予想するのが無理だと思われたなら、ヘッジファンドを資産に組み入れることは有効な手段かと考えています。ヘッジファンドにも様々な手法がありますが、代表例としては、ロング・ショートとマーケットニュートラルというものがあります。

前者は名前のとおり、買いと売りを組み合わせるもので、対象は個別銘柄であったり指数先物であったりします。結果的に該当アセットクラスのエクスポージャーが低く、当然リスクも低くなります。もちろん、万能ではありませんが、市場のことがよくわからないのに、通常のロングの投信を所有するのはストレスの原因となり、本業に差し支える可能性があります。

次に後者のマーケットニュートラルですが、市場中立という意味で、基本的にエクスポージャーは0近辺となります。コントロールするエクスポージャーはネットの組み入れ比率であったり、ベータであったりします。前者よりもリスクは低くなることが多いです。収益の源泉は、個別銘柄のスペシフィックリターンであったり、ファクター(個別銘柄の収益に含まれる特定の共通要素)のリターンであったりします。

国内には多くの公募投資信託がありますが、モーニングスターなどでカテゴリー検索するとヘッジファンドはそれほどありません。通常の投資信託よりも収益の結果としては初心者向けであると考えていますが、販売側に理解力や説明力が不足している問題があるのかなと思います。しかし、わかりやすいものが良いものとは限りませんね。以前は富裕層向けと考えられていたヘッジファンドもここ数年は徐々に浸透してきている気がします。

最後ですが、ヘッジファンドを扱うFPさんにも会ったことはありますが、ほぼ専門知識のない売り子(ブローカー)でしかないかたも散見されました。まあそういうのに騙されるのも自己責任だとは思います。


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Posted by 木原 昌彦 at 20:42│Comments(0)資産運用
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