2021年04月24日
日本維新の会に入党します。
私の父は3.11があった2011年に胃がんで亡くなりました。旧民主党が政権を担っていた時期ですね。実は晩年は当時の民主党に属して政治活動をしていました。
私がまだ東京の投資顧問会社で働いていたころ、父から電話がかかってきました。内容は「余生は民主党に入って政治活動をする」とのことでした。そんなことわざわざ息子に連絡する必要ないように思えましたが、その時はなんで民主党なんだろうと疑問に思いました。父は当時地元で中小企業の経営をしており、取引先の大手企業の下品な振る舞いに辟易していたので、寄らば大樹の陰的な自民党は似合わないとも思いましたが。
経営していた会社は、元々母の12歳年上の兄(私の伯父)が創業したものです。伯父は親分肌で職人気質でしたが、お金の計算があまり得意でなかったと聞いています。私の父は、山口県光市にあるカンロ飴の工場付き経理マンでした。伯父は私の母に断りもなく父を会社に誘ったようで、父も母に相談もせずに決めたようです。父は8人兄弟の長男(姉が3人妹が4人)で高校2年生の時に父親(私の祖父)が事故死したため、高卒で就職を余儀なくされました。自分の能力にはそこそこ自信(工場のコストダウンを実現して本社に商品開発費をプレゼントして、その新商品を自分の勤務する工場で作らせるように活動したり、組合で委員長をして経営陣と喧嘩してたと聞きました。)があったそうですが、大学を出ていないためカンロ飴では出世してもせいぜい課長どまりで役員にはなれないと判断して伯父の会社にジョインしたとのことでした。私が大学生の時に伯父が自分の船で遭難して亡くなったために、私の父が社長を継ぎました。父の死後は従兄が経営を引き継ぎました。先見の明があった伯父と儲ける仕組みを作った父のおかげで県内には競合会社は無く、まだ役員で残っている母から聞いたところによると会社の業績は今も順調だそうです。
正月に帰省して父と酒を飲んだ時に政治に関わるきっかけを聞いてみたところ「たまたまテレビで観た政治番組でこんなアホな奴らが政治をやっているのかと腹が立ったから」とのことでした。そして父の目的は2大政党制を実現して政治にもっと緊張感を持たせることだったとも聞きました。具体的にはそこそこ有能そうな若者を担いで国会議員に当選させるということをしていました。
数年後結果的に民主党が政権を取りましたが、そのころに今後どうするのか聞いたところ、「とりあえず当初の目的は達成したし、もう飽きたから政治はやめる。それに民主党のアホな奴らの相手するのも不愉快だし」とのことでした。
享年69歳でした。
前置きが長くなりましたが、本日仕事が終わった後に日本維新の会の入党手続きをする予定です。知人の女性党員のかたによると現時点で鹿児島の党員は私が入党すると4名になると聞いています。私は地域政党の薩摩志士の会に属してますが、会長の福沢先生に先日打診したところ「そんなの君の自由だろ!僕の許可を得る必要なんてない」とのお答えでした。しかも地域政党に属したままでも維新の会への入党は規約違反にならないようです。
実態は入ってみないとわからないですが、政治理念には同意します。
「自立する個人、自立する地域、自立する国家を実現する」
https://o-ishin.jp/about/outline/
余談ですが、維新の会の党員になる費用は年間2,000円です。ちなみに自民党は年間4,000円、立憲民主党も年間4,000円、社民党はなんと月額当たり1,000~2,000円です。
おまけ:父とのやり取りを以前投稿したことがあったのでURLを以下に記します。
http://schole.chesuto.jp/e1379182.html