2024年01月13日

夜のとばりに南無阿弥陀仏-坊主BAR

地元の山口県にUターンする前は、東京都中野区というところに住んでいました。中野区は結構Deepな場所で、秋葉原などより古く、サブカルチャーのメッカ的な存在です。ルーツとしては、井上 円了という人物に遡れるようです。このかたは、元はお坊さんでしたが、明治政府が発足し、東京帝国大学ができて、文学部哲学科が創設された時の一期生と聞いています。東洋大学の創始者とか、中野区の哲学堂公園を作ったかたとしても知られていますが、晩年は妖怪の研究をしていたそうです。
坊主&ビール


40歳で中野に住み始めた時に、近辺のBARを開拓しましたが、オーセンティックなBAR以外に、アニメや特撮をテーマにしたBAR、メイド(冥土?)バー、70~80年代のハードロックを専門に流すお店など、サブカル的なお店が多くありました。

その中でもよく通ったのは、ブロードウェイ傍にある中野ワールド会館(AV女優の黒木香さんが転落事故を起こした場所でも有名?)の2階にあります坊主BARでした。店主は釈源光さんというかたで、浄土真宗東本願寺大谷派の僧侶です。同志社大学哲学科卒の博識なかたで、様々な職業を経て、仏門の道にはいられたとのことです。

私は、高校生の時に歴史が好きになり、いろいろ本を読んでいくうちに、歴史の流れと(結果として)密接に関わる宗教関連こともかじりました。もっとも、宗教は心が壊れないための方便として存在するという認識でいます。仏教に関しては、理論派の真言系のほうに魅力を感じていましたが、自分自身が様々な経験をしていくうちに、ここ数年は浄土系の存在意義もたしかにあると考えるようになりました。

坊主BARは大谷派が運営しているとのことで、中野がたしか2号店で、1号店は四谷にあると聞いています。京都のほかに、最近東京でも尼僧BARもオープンされたようです。

お店には仏教関連の書物(漫画も含む)がおいていたり、映像を流していたりしていました。また、マスターの釈さんは無類の音楽好きでもあり、安室奈美恵さんのファンでアムロ如来と呼んでました。私はウイスキーのストレート派なので飲みませんでしたが、オリジナルカクテルで「色即是空」とか「エロ坊主」などがありました。通っていた当時は、アルバイトで来ていた仏教大学の大学院生(実家が真言系の寺とのこと)ともよく話をし、仏教にまつわるエピソードをいろいろと教えてもらいました。ちなみにオフィシャルサイトサイトのURLは以下の通りです。

http://nakano-vowsbar.com/

ところで、現在は鹿児島県の姶良市というところに住んでいます。BARも何軒か開拓してお気に入りの店もできました。機会があればいろいろ紹介したいと考えています。


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Posted by 木原 昌彦 at 00:38│Comments(0)BAR
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