2016年04月06日
スタンプカードの思い出
私は住まいが変わると、周辺のカフェやBARを回って、何軒かいきつけの店を開拓します。
BARは学生時代から通ってましたが、カフェは就職した当時、東京の武蔵野市に会社の独身寮があった関係で近辺のBARに出入りするようになり、寮の近くにあったBARで知り合ったダンスインストラクターの女性が、彼女の友人の吉祥寺にあるカフェを手伝っていて、ランチでも食べに来てと紹介されたのがきっかけです。
オーナーは当時、30代の女性で、フランスでパティシエール(男性の場合はパティシエ)の修行して帰国してから、地元にカフェをオープンしたようでした。私は基本、単独行動なので、休日や仕事帰りに、そのカフェに顔を出してカウンターで常連客と話をするようになりました。常連客は、いろんな職種のかたがいてなかなか面白い人物が多かったよう思いますが、それらのエピソードはまたの機会にしようかと思います。
前置きはこれくらいにして、タイトルのスタンプカードですが、私が通っていた吉祥寺のカフェにも一時期、スタンプカードがありました。ある時、店に入ると、アルバイトの新顔の女の子(たしか成蹊大学の学生で眼鏡っ子)がいましたが、よく何やら失敗をしていたようで、オーナーの女性に注意されていてカードを出せと言われ、手書きで作られたカードのマス目にクマさんのスタンプを捺されていました。
何事かと思って聞いてみると、「こいつがよく失敗ばかりするものだから、失敗ごとにカードにスタンプ捺して、10個溜まったら、罰として私に缶ジュースを買ってくるということにしてるのよ」と答えました。
何やらジェラシー(?)を感じたので、私にもそのカードを作ってくれるように頼んだら快諾され、「じゃあ、いつもここでいろんな話してるから、話に落ちがなかったり、つまらなかったらスタンプ押すからね」と、言われ、何故かマス目は30個にされました。30個溜まった時に、どんな罰を設定するかについては、常連の不動産業されているかたが、その場にいた全員に食事を奢るということに決めてくれました。
その後、順調にスタンプは捺され続け、ある時は、私の話を聞いて笑いながら「つまんなーい!じゃあカード出して」と言われたので、「笑ってるじゃないか」と抗議したら、「苦笑だよ苦笑!」と言われたり、そのカフェの近くのいきつけのBARでバーテンダーさんと話していたら、「キハラさん、その話、落ちがないのでカード出してください」と言われたりしました。
このブログもそうですが、基本的には思いつきで話したり、行動してる方です。でも当時は、カフェやBARに入る前に、どんな話をするかメモで確認したりしてました。最終的には、全部捺されてしまい、再発行はされませんでした。
商店街とか町ぐるみでスタンプカードを作って、つまらない話をしたら捺されることにしたら、皆さん競って面白い話ばかりして笑いが絶えないことになりますかね?もしくは、誰も来なくなるのかも…
はい…特に落ちはございません…
Posted by 木原 昌彦 at 11:42│Comments(0)
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