2024年03月27日

術と道?

居合


先日、自宅近くのコンビニで日本刀の図鑑を衝動買いしてしまいました。自分でも理由はよくわかりません。衝動なので。私の先祖は守護大名だった大内氏を滅ぼした陶晴賢の部下で毛利氏に敗れて武家から商家と農家に転じたと亡き父から聞いてますが、先祖伝来の刀などは残っていません。槍なら1本見たことがありますが。

若い頃、歴史小説が割と好きで、剣術の流派などはよく耳(目?)にしていました。有名なものとしては、北辰一刀流、馬庭念流、薩摩示現流(もしくは薬丸自顕流)や、新選組に出てくる天然理心流などがありますね。中でも坂本龍馬や桂小五郎が学んだ北辰一刀流は人気があったようですが、剣術として優れていたかどうかというより、袋竹刀を使うなど、他の流派より稽古の安全性に配慮があったということと、免許皆伝に至るまでの過程が3段階くらいで比較的取りやすかったことが人気の理由のようです。江戸に剣術留学にきた地方の藩士にとっては、短期間つまり結果として安い費用で免状という成果を故郷に持って帰れるといったメリットがありました。

真剣の日本刀は、フラメンコギターの師匠が先祖伝来のものをお持ちで、一度持たせてもらったことがありましたが、ずいぶん重く感じました。こんなものをぶら下げて歩いたら、さぞや疲れるだろうなあと思いました。刃物といえば、映画の「マルサの女2」で出てきたヒットマンが使っていた、バタフライナイフというのを学生時代に購入し、柄を回転させて刃を出す練習をしていたことがありました。それなりに上達しましたが、有益な使い道は全くなく、現在は山口の実家の倉庫に保管してあります。また、ネパールあたりの傭兵が使っていたグルカナイフや、旧ソ連の特殊部隊スペツナズの隊員が使っていたスペツナイズナイフ(バネの力で刃が飛び出すもの。射程距離は10mくらいとのこと)にも興味がありましたが、購入はしていません。

東京で武蔵野市から中野区へ引っ越すことにした時に、不動産屋さんでロケーションや広さ、築年数からみて異常に安い物件を見たことがありました。なぜこんなに安いのか聞いたところ、「ああ、その物件はおすすめしません」と言われました。幽霊でも出るのかなと思って聞いたら、屋上に古武術の道場があったらしく、週末などに門人のかたの奇声が聞こえるようでした。古武術ってどんなものなのかその道場のことをネットで調べてたら、通常の剣術以外に長巻とか鎖鎌などを教えているようでした。鎖鎌の免許皆伝など履歴書に載ってたら面白いかなとも思いました。

そういえば、かつての剣術や柔術は、スポーツ化されて剣道や柔道になったのでしょうが、術から道への変化は、元々殺しの技であったものを、致命的な怪我が起きる可能性があるようなものを禁じ手としたり、ルールを統一化しただけではないような気もします。しかし、どちらも経験がないのでわかりません。かつての忍術は今は忍道?耐え忍ぶサラリーマンのことでしょうか。私は人道より、人術のほうに関心があります。芸術は…芸の道は厳しいですな。

余談(全部か!)ですが、昔の上司で居合をやっているかたがいました。会社を出る時に、釣り竿のケースのようなものを担がれてたので、「それは釣竿ですか?これから夜釣りでもするのですか?」と聞いたら、「いや、日本刀だよ。これから居合の稽古があるのでね」とのお答えで、流派は無外流とのことでした。鬼平犯科帳の長谷川平蔵や剣客商売の秋山小兵衛が使っていた流派です。実在したとはこの時初めて知りました。私は無害流人術でも創設しようかな?エアー日本刀で


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Posted by 木原 昌彦 at 20:24│Comments(0)
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