2024年03月17日
ベサ メ ムーチョ!カラムーチョ!
以前の仕事でたまに外国人を相手にしたことがありますが、英語はそれほど得意ではありません。ちなみに海外旅行したのは、スペインとイタリアと中国(上海)です。スペインには大学の卒業旅行で行きました。学生時代の友人の影響でフラメンコギターを一時期習っていた関係で、その後スペイン語にも興味を持ち、東京の三鷹市にあるスペイン語学校に通っていたことがあります。
スペイン語を勉強し始めた頃、とある入門書に書いてあった話があります。現在ではブランデーの名前にもなっている、スペインのカルロス1世という王様が16世紀にいました。彼はオーストリアのハプスブルク家出身で語学が堪能であったらしく、数カ国語を操ったそうです。王様としてスペインに赴任(?)した時には、スペイン語はまだ知らなかったそうですが、すぐにマスターしたそうで、スペイン語のことを響きが美しく、神に祈りを捧げるための言語であると評していたとのことです。真偽のほどは定かではないですが、女性に話しかける時はフランス語、軍隊に命令する時にはドイツ語を、そして英語は馬に話しかける時に使ったそうです。西欧の言語の多くはローマ帝国が存在していた関係でラテン語を源流にしているケースがままあります。そういった言語を勉強すると、活用の複雑性から、いかに英語が単純な言語であるかという感はあります。
世界の人口から考えると、スペイン語圏のほうが英語圏よりも多いような気もします。米国の都市名でもスペイン語名が散見され、例えば、Los Angelesはスペイン語で英語では、The Angels、つまり天使たちの町という意味合いでしょうか?Losは男性名詞複数形につく定冠詞なので、日本人がLos Angeleのことを、ロスと表現するものの、現地では通用しません。L.A.と略すのが正しいです。ほかにはEl Paso(道)やLas Vegas(平原)などもスペイン語ですね。気象用語でエルニーニョ現象、ラニーニャ現象というのがありますが、これもEl nino(男の子)、La nina(女の子)となります。
韓国人女性の歌でベサメムーチョというのがあります。これはBésame muchoで英語ではKiss me much(many times)となり、ムーチョというのは、たいへんとかとてもという意味の副詞です。お菓子のカラムーチョはとっても辛いということでしょう。
英語のI love you.に相当する表現は、Te quiero.ですが、loveよりもwantに近い意味合いです。スペイン人は愛などどいう意味不明な(?)表現を使わずストレート、即物的かつ情熱的なのでしょうか?
本日は、何の毒気もないことを書いてしまいましたが、皆様 Muchas gracias!
Posted by 木原 昌彦 at 14:27│Comments(0)