2024年02月21日
人生いろいろ、タイセイもいろいろ?
日本語に限らないですが、同音異義語というものが多くあります。私は意味不明な一発ギャグは笑えない体質で、どちらかというと言葉を駆使した漫才やコント、落語などのほうが好きです。子供の頃、しりとり遊びをよくしていましたが、効率的に勝つために国語辞書をひくのではなく、読んでました。人の話は、比較的言葉通り受け止める方なので、女性に特有な(?)「そんなつもりで言ったのじゃない」というのが苦手です。いわゆる「空気が読めない」というようなところでしょうか。
とある金融機関に在籍していたころ、金融庁の検査というものを業務上、2回ほど受けた経験があります。銀行などの場合は、MOF担というのが存在していたようですが、私の在籍した会社にはそのような担当者はおらず…検査の当日は当然、事前連絡もなく始業時間くらいに検査官の群れが押し寄せ、業務の手を止めさせられ、机の引き出しの中身なども私物を除いてダンボールに詰め込まれました。以前観た映画の「マルサの女」の査察官のことを思い出した記憶があります。
1度目の検査のことは忘れてしまいましたが、2回目の検査当時はリスク管理が担当業務でした。検査官からインタビューを受けた時に、リスク管理のプロセスや実務の説明をして「…というタイセイで弊社はリスク管理を行っております。」と答えたところ、検査官から「そのタイセイとはどちらのタイセイでしょうか?」と聞かれました。つまり、体制か態勢のどちらであるかという質問でした。前者は形式上の仕組み、後者は積極的にその業務に臨む姿勢という意味合いで使われたようです。正直返答に悩みました。うーん…気持ちとしては後者でしたが、果たして仏作って魂を入れているか自信がありませんでした。何らかの目的があって仕組みを作っている訳ですが、仕組み自体が目的化して何のためにやっているのかということがわからなくなるという局面は世の中ままあります。
うーん…今日の投稿も書き始めた時は何か理由があったはずなのですが、目的もしくは結論を忘れてしまいましたので、思い出したらまた書きます。
Posted by 木原 昌彦 at 06:01│Comments(0)