2016年04月24日

格差?

以前、出張で大分県の中津市というところに何度か行きました。唐揚げが有名だそうですね。そして中津駅前に福澤諭吉氏の像があるのを見つけ、このかたが中津藩士だったということを知りました。

同氏が創設された慶応義塾大学のサイトに、生涯の年譜があったので見てみました。URLは以下の通りです。
http://www.keio.ac.jp/ja/contents/fukuzawa_history/

なかなかご苦労されたようですね。そして幼少の頃より酒好きだったというところが面白いです。

著書「学問のすすめ」の冒頭に、「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずといえり」というのがありますが、どうやらこれはアメリカの独立宣言を意訳したもののようです。そして続きとしては、現実には貧富の差があり、学問があるかないかで格差ができる、というような内容だったかと記憶しています。もちろん、生まれた時点で貧富の差は既にあったりしますし、学力の差が親の収入と比例関係にあるという統計もあるようです。まあ、学校のお勉強だけで人生が決まるとは思いませんが、知識がないよりはあったほうが、学力がないよりはあったほうが当然のことながら幸福になるためのアドバンテージがあるような気はします。もっとも、知らぬが仏、知らないほうが幸せということもあるかもしれません。

ところで、1万円紙幣に肖像が使われてますね。お金だけが幸福の要因ではないですが、知識という点で同様なことが言えるのかなとも思われます。税制を知らなかったために損をしたり、投資について知らなかったために、機会を逸したり、金融マンに騙されたりということです。投資は富裕層のためにあるのではないということを以前、このブログで書いたことがありますが、お金が儲かるかどうかというような問題ではなく、老後の生活を維持できるかどうかという切実な問題が近い将来、起き始めるようです。これまでは普通に(適当に?)仕事していたら、老後に問題は生じることはすくなかったでしょうが、今後は世の中の動きに無頓着であったために、生活苦に陥る可能性も高くなってきました。

福澤氏の晩年の著作「痩せ我慢の説」の冒頭に「立国は私なり。公に非ざるなり。」というのがあり、国の繁栄には国民の能力や努力が重要ということなのでしょう。政治がうまくいかないのは政治家のせいではなく国民の無知のせいという意味にもとれるようです。まあ、あまり国を当てにせずに自助努力が必要なのかと思われます。

最後におまけですが、中津駅前で撮影した福澤氏の銅像です。
福澤諭吉象


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Posted by 木原 昌彦 at 00:28│Comments(0)
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