投機(博打?)と投資の違い

木原 昌彦

2023年12月30日 16:46



唐突ですが、パチンコは3回しかやったことがないです。大学生のころ帰省したら、今は亡き父が「お前はパチンコやったことあるか?」と聞いてきたので「ないよ」と答えたら、「20歳過ぎてパチンコもやったことないのか!それはイカンな!」と言い、無理やりパチンコ屋に連れて行かれました。

そしてビギナーズラックで2万円くらい勝ちました。東京に戻ってやってみたら5千円勝ちました。3回目に5百円負けたのでそれ以降はやっていません。

基本的に博打といわれるものには今のところ、興味がありません。博打に使うお金があったらお酒飲んだ方が良いと思っています。もっとも、仕事以外で個人でも株式や投資信託などへの投資経験はありますし、確定拠出年金(個人型)の運用指図もやっています。

では、博打と投資とは何が違うのだろうかと考えたことがあります。世間一般で言われる表現では、投機(博打?)と投資の相違ということになります。

短期的なのが投機で、長期的なのが投資と言われたり、不確実性(リスク?)が高いのが投機、鉄板なのは投資という区別を見たことがありますが、具体的な期間や、リスク水準も不明で概念として大雑把過ぎるし、一概には言えないケースもあるかと思われます。

言葉というものは生き物で、本来の意味は一応あるものの、時代によって意味が変化したり、マスコミの影響で誤った使い方が一般化(ハッカーやホームページなど)してしまうということがあります。

以下は私の勝手な解釈なので真偽のほどは不明です。

博打や投機は単にゼロサムゲームであり、それ自身では何ら付加価値を生まず、投資は何らかの形で世に価値を生むことを目的としているということです。もっとも、経済学では貨幣の流通速度なる概念があり、まあ昔からいう「金は天下の回りもの」なので、博打や投機で儲けたひとが、何か食べたり飲んだり買ったりすれば波及効果はあるということですが、その分損をした人もいるはずかと思われます。

投資もゼロサムゲーム的な面もあります。しかし、分かりやすくするために株式を例にとると、事業資金を提供する意味があります。上手くいくと社会全体の富を増やすこととなります。また、経営状態の悪い会社の株が下がった場合、買収されてリストラされるというケースがあります。そして状態が悪い場合は、何らかの方法で良くなるか、最悪の場合倒産するわけです。適者生存という考え方からは、状態が悪いものは存在する必要はないとも言えます。しかし良くなる可能性を視野に入れて割安な株を買うということは、その企業を応援するということにもなります。うまくいくと存在意義あるものの存在を助けたということになります。もっとも損をしたとしても、買う時点での売り手に対して流動性の機会を提供するという意義も、屁理屈かもしれませんがあるかと思われます。投資とは社会的に意義のある行為と思っています。もっとも上場していたり、上場を目指す企業の中には社会に害をなす可能性があるものも存在するかもしれません。

数ヶ月前に、とあるSNS経由で、ギャンブルのスマホサイトの運営に協力するとお金になるというMLMのようなビジネスの話の説明を受けました。説明自体も胡散臭さが漂っていて、いろいろ質問したところ、まあ先行者には利益があるかとも思われましたが、最終的に博打の手助けをするということが頭に引っかかったので加入はしませんでした。もっとも、以前も書きましたが、MLMという仕組み自体を否定するつもりはありません。
http://schole.chesuto.jp/e1381147.html

そういえば、昔、パチンコ業界の収益は北朝鮮に流れると聞いたことがあります。真偽のほどは未確認ですが、それが事実ならパチンコするひとは、金体制の応援をしているということなるのでしょうか?もっとも、私は国や人種という枠組みで偏見を持つのは避けておりますが、過去の実績を鑑みると根拠もなく信用するのは危険かなとは思います。

私は株式投資に関してはバリュースタイルです。大儲けもありませんが、損をしたことは一度もありません。以前、バリューとグローススタイルについてブログに書いたことがあります。

グロース:http://schole.chesuto.jp/e1380312.html
バリュー:http://schole.chesuto.jp/e1610742.html

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