リスクは危険ではなく…

木原 昌彦

2024年04月05日 21:52



大学卒業して最初に入った運用会社は、なかなかユニークな会社でした。親会社は元々、関西に本社がありましたが、私が入社する前に東京に本社を移したものの、やはり関西系のかたが多くいました。現在は合併して、みずほ証券となっています。いまだに口座がありますが、10年以上利用していません。

私が入社した頃のグループの企業文化(?)は、関西系だったからか、プロセスよりも結果重視という野武士集団でした。学歴や教養、知識、品性などよりも、結果を出せばいいというものでした。結果はもちろん生き残るためには重要なのですが、結果というのは偶然の要素も多くあります。もっとも、何もしなければ失敗もしないものの、結果も出ません。

新入社員の時に、当時会社で珍しいというか唯一の(?)インテリ先輩に教えられました。

先輩 「リスクとはなんだかわかるか?」
私  「危険のことですか?」
先輩 「直訳ではそうだが、不確実性のことさ。運用業界用語ではボラティリティだな。」

運用業界では、収益率の不確実性を表現するのに、一般的に標準偏差を使用します。標準偏差とは、データのバラツキ度合いを意味し、各データの平均との差の2乗の加重和(分散)の正の平方根です。この説明でわからないかたはググっていただければ幸いです。

リスクがなければリターンもないというのは極論ですが、多くの場合当てはまります。正確には超過収益にはリスクが存在するということです。確実に収益があがるような投資対象は、皆がこぞって投資するため、結果として収益率が低下します。不確実な部分がある投資対象は実行するかたが少なくなるためにチャンスも存在します。

本日、たまたま損害保険業界のかたと話をする機会があり、運用業界とは異なるリスクについて教えていただきました。生きていれば様々なリスクがありますね。生き延びるためには、様々なリスクに対し、ある程度ヘッジする必要もありますね。

そういえば、学生時代、パソコン用のCISCチップではなくて、ワークステーション向けにリスクチップというのがありました。スペルはRISCだったかな?SUNのスパークとか…命令セットが単純なために構造も単純で、結果として高速化が実現出来たようです。

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