テクニカルターム?
追記修正しましたので再度投稿します。
知人から専門用語が分かりにくいと指摘されたため、多少噛み砕こうかと思います。まあ、ググれば出てくる言葉とも思いましたが、資産運用関連の投稿に使用したテクニカルターム(専門用語)の意味をアフターサービスとして以下に記します。
まず、ロングとショートですが、前者は投資対象を買うことです。ロング・ポジションやロングオンリーなどの表現があります。後者は逆に「売り」のことで、信用売りや借り株、指数先物の売り建てを意味します。
続いてアセットクラスですが、これは投資対象となる資産の種類のことで、要は株式とか債券などどいった分類ですね。目的や状況によって分け方が異なることもあります。
そして、エクスポージャーです。英語で「晒す」ということで、リスクのある投資対象の組み入れ比率のことです。例えば100億円資産があったとして株式を90億円分組み入れたとしたら、株式エクスポージャーは90%です。もっとも、同時に株式指数先物を90%売り建てていたら、ネットのエクスポージャーは0%になります。他には外貨建て資産を組み入れている場合には外貨エクスポージャーという表現もあります。
次に、ベータです。これは比較的有名なので、ご存知のかたも多いかもしれませんが、個別株式やポートフォリオにおいて、日経平均や東証株価指数などに対する連動性です。対象の指数との相関係数に標準偏差の比を乗じるか、指数との共分散を指数の分散で除すると出てきます。おおまかに言うとベータが1.2の場合、指数が10%上昇すれば、その資産は12%上昇するというものですが、個別銘柄だと決定係数も低く不安定で、実務上は役にたたないケースも多いです。
今度は、ファクターですが、市場の変動要因をお互いに相関の無いように統計的に抽出したもので、有名どころとしてはBarra社(すでに合併してMSCI Barra)のファクターモデルというのがあり、リスクコントロールやリターンの要因分析などに使われます。他には運用会社が独自に収益予想のファクターモデルを作っていることが多くあります。
最後にスペシフィックリターンですが。上記のファクターで(結果論として)説明できないリターンのことで個別銘柄に特有の事情に起因するもの意味します。
以上こんなところですが、ほかにも分かりにくい用語がありましたらコメントいただければ返答いたします。
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