聖なる予言
予言と預言という言葉がありますね。前者は予め言うことですね。後者は預かった言葉という意味ですが、通常は神から預かったという設定になっています。本日の投稿のタイトルの場合は、前者のほうですが、とある本のタイトルです。
20代の頃、なせかこの本を手に取り、読みました。いわゆるスピリチャル系です。どちらかというと私は決定論者かつ唯物史観があり、この手の本は苦手でした。昔、スピリチャル系の不思議ちゃんの女性と知り合ったことがあり、会話が成り立たなくて苦労しました。論理が全く通用しなかったからです。もっとも、たいていの女性には論理は通用しませんが…。
決定論者ということで運命というものが存在するような気もします。しかし、事前には、運命の中身はわからないので実務的には存在しないのと変わりません。全ての事象が物理現象であるということであれば、人間に自由意思というものはないのかもしれません。もっとも、共産主義者ではありません。理屈としては理解できますが、まだまだ人類には高級な概念かと思われます。もちろん民主主義も同様ですが。
話を戻すと、この本は当時ベストセラーになっていて、たしか3部作くらいに続きがあり、読んでも内容がよくわからない人向けに解説書も出ていたほどです。
内容の詳細はネタバレを避けるため、割愛しますが、なかなかよく出来たストーリーでした。人類の認識や思想の進化という点では、ある程度共感ができました。人が争う原因とか、共通認識など、哲学者ユングの共時性に通ずるものもありました。もっとも、後半部分はぶっ飛んでいたのですが、まあ科学的に完全に否定できるというものでもなかったです。人類の思想はどこまで進化するのでしょうか?もちろん、進化の前に滅亡する可能性も否定はできませんね。
ちなみに私はハードカバーを購入しました。既に文庫化され、おそらくブックオフでは100円で買えるかと思いますが、念のため楽天BOOKSのリンクを貼っておきます。
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