2024年02月17日
サービスしまっせ!対価をもらって?
プロフィールにも書いてあるとおり、以前、金融関連のサービス業に従事しておりましたが、足を洗いました。
ところで投資におけるセクターつまり、業種は東証株価指数や日経平均、海外のものではDOWやMSCI、FTSE(もしくはICB)などで分類が存在し、おおまかには10種前後、多いと50種類前後に細分化されています。
アナリスト(株式を公開している、もしくは公開予定の企業を取材・調査し、財務分析や業績予想と市場環境を考慮した上でその企業に投資するべきか否かをレポートする専門職。アナルとは関係なし)という仕事をしていた時、サービス業が多く含まれる小型株を担当したことが一時期ありました。困ったことにサービス業は、ほかの(分類上の)業種よりは、様々なビジネスが存在していて、そのビジネスの変動要因や実態を把握するのに手間がかかったということです。はい!サービス業といってもたくさんありますね。
しかし、基本的な考え方として、どんな仕事(もしくは企業)でも顧客が存在しており、顧客に何かを提供して対価を得ていると思われます。経営学の基礎などで出てくる、差別化戦略というのがありますますが、その企業の業績の質、つまり営業利益率などに代表される収益性は、どれだけ競争優位にあるかによって格差ができ、その優位をいかにして生み出すかが企業戦略であると思われます。単純に薄利多売を目指すところもあれば、高付加価値な製品やサービス提供を目指すところもあります。中には、まったく存在していないビジネスモデルを生み出して、先行者利益の獲得を目指すところもありますが、あとで資金力の強い大企業が参入するケースもままあるので、一般的にリスクが高いと言われます。
話がそれたので戻します。サービス業に関してですが、一部の例外を除いて、収益性が高いビジネス、もしくは企業は少ないという感がありました。サービスは英語では奉仕という意味になりますが、「サービスしますよ」とよく言われる割引や景品(?)の追加など、なんだかお金をもらことに抵抗があるような感じがします。なぜこのような表現が存在しているのかはよくわかりません。また、一般にサービス業は、そこに従事するひとたちの給与水準が低いとも言われます。何か構造上の問題があるのか、機械化やシステム化などの合理化が難しい面もほかの業種よりはあるのかもしれません。しかし、働くという点ではほかの業種と同様なのでどこか大人の事情が隠されているのかもしれません。やや論点が異なりますが、日本人は、情報であったり、コンサルタント業務などの形が見えにくく、比較がしにくいもの(提供側と顧客との間に情報の非対称性が高いと思われる。つまり提供者に悪意があれば顧客を騙すことができ、もしくは自称プロのなんちゃってサービスも存在する可能性がある)にお金を払うのに慣れていないような気もします。
そう言えば、第一次産業(農業)、第2次産業(製造業)、第3次産業(非製造業もしくは広義のサービス業)という分類も存在しますね。私が以前在籍した、金融業界もサービス業でもあると考えられます。金融業界は一般的に給与水準が高いと言われます。金融は経済の血液と表現されることもありますが、つまり高脂血症ということになるのかなとも考えられますね。昔の飲み友達で、都銀からメーカーに転職したひとがいました。転職の理由を聞いたら、「中小企業のオヤジさん達をこれ以上騙すのが耐えられなくて」とのことでした。
はい!毎度のことながら落ちや結論はございません。
Posted by 木原 昌彦 at 21:49│Comments(0)